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田中陽子先輩(白鴎高校富キャン出身)は、一級建築士の先輩です。
独立して自分の建築設計事務所を持ち、数年が経ちます。

先日五島先生に会いに、教室にいらっしゃいました。

その時、
「青樹会のブログをみてますけど、こういうふうに、いろんな仕事があるよっていうのを学生が知れるのは良いですよね。」
と快く、陽子先輩、建築士への波乱万丈な道を話してくださいました。
(本人は、普通の経歴だと思っているようですが・・・)

*****

陽子先輩は、高校1年から3年まで、アートの生徒として青樹会に通っていました。
その時に思い描いていた仕事・夢は、
「グラフィックデザイナー。ポスター描いたりとか、そういう仕事ですよね。」

しかし、美大受験に失敗し多摩美術学園(現在の多摩美術大学の二部)デザイン科インテリア専攻に進学します。この美大の失敗、ですが、当時は美大の倍率が10倍20倍当たり前。学科が受からなければ、実技を受けることさえできない、という時代です。
「英語がとにかく嫌いだったんで勉強しなかったんですよね。」と先輩。

多摩美術学園で学びながら、「建築をやれば、デザインとか色々ひっくるめて、なんでもできるんだとこの時知った」そうです。

陽子先輩、その後の進路について悩み
「ガラスか建築のどちらかを仕事としてやろうと思うんですけど」
と五島先生に相談すると、
「ガラスじゃ食べていけないわよ」と言われ、

決断。

美術学園を退学し、建築の専門学校へ通い始めます。
地元の足利から、東京の御茶ノ水にある専門学校まで、電車で往復5時間かけて通っていたそうです。

専門学校を卒業し、ゼネコンに就職します。
その間も戦いは多々あったようです。
「CADを使って製図を書く仕事をしていましたが、それって紙ベースで、紙の上での仕事でしかない。もっと手を使って、ものを作る仕事がしたい」と思い、ゼネコン退職、就いた仕事が・・・ 

理美容師が使う特別なハサミ専門の職人です!

「だって自分の手でモノがつくれるじゃないですか」

*****

しかしここにも安住はしないのが先輩です。
周りで友人たちが建築士の資格を獲得していくのをみて、
「ハサミ職人をやってる場合じゃない、建築の資格を取らなくちゃ、」

とハサミ職人を辞め、試験勉強にかかりました。

そして見事!一級建築士の試験に合格します。30歳の時です。
(一級建築士の合格率は 10% です。。。すごい。。。
 毎年4万人受けて、4000人程度しか合格しません。
 大学受験よりずっと高い倍率ですね。)


「この時に初めて、高校時代に英語を勉強しなかったことを後悔しましたよね。だって、自分もやればできるってこの時わかったから。この時ほど、高校時代を後悔したことはなかったですね。当時、美大っていうのは、学科が先で英語が必ずあって、それに合格できないと実技に入れない。英語がひたすら嫌で勉強しなかったんで、ああ何て事をしたんだろうと今でも思います。五島先生にも今それを言われたとこなんですよ(笑)」

一級建築士の免許取得後、病院関係の建物を専門に行っている建築設計事務所で働き始めました。
ここでも、納得できないことも多くあり、数年で、
「独立しよう」と、自分の事務所を立ち上げました。
それから数年が経ちます。

実はこの傍ら、24歳の時から吹きガラス作家もしている先輩。
エネルギーあふれる素敵な先輩です。


 高校卒業(18歳)
→多摩美術学園中退
→建築の専門学校卒業
→ゼネコン就職 兼 吹きガラス作家(23歳)
→ハサミ職人(28歳)
→一級建築士合格(30歳)
→設計事務所 就職
→田中石井設計事務所 設立(35歳)

DSC00650 (1)

あとは手すりをつければ完成、という模型の写真です。


いつも突然来る先輩。また突然アートの教室に顔を出してくれるかもしれません。
色々な方面で活躍する先輩の、様々な仕事、生き方を知れるのは、刺激的ですね!

*****

自分ができないことも、できることも、本当に好きなことも、
18歳で全部わかる人はいないのではないでしょうか。

「大学がゴールじゃない、
 その先をどう生きるかしかない。
 あなた、あと60年も生きるのよ?」
という先生の言葉を思い出します。

将来やってくるかもしれないチャンスのために、
自分磨きを続けていきましょう!
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2012.08.08 Wed l 卒業生(アートコース出身)の活躍 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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