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ブランコづくり
さて、肝心のブランコづくりですが、ブランコづくりは大きく分けて「下準備」「土台づくり」「組立」の3工程に分かれています。ブランコづくりは最初、ただの木材にやすりをかけニスを塗るところから始まります。そして木材をボルトで留め、柱や天板、チェーンなどブランコの基本的な部品を作っていきます。ここまでが「下準備」です。

 「下準備」の様子1
Makoto 5

 「下準備」の様子2
Makoto 6

「下準備」は倉庫で行われますが、「土台作り」以降は小学校での作業になります。しっかりした土台を作らなければブランコは崩れてしまうので、最も重要な工程でもあります。2m超のブランコを建てるためには、柱を60㎝地面に埋める必要があるため、その分の穴を掘らなければなりません。そこに土管を入れ、砂利を敷きつめ、コンクリでならします。穴を掘ったり、砂利を運んだりする作業には体力が必要ですが、女の子も男に劣らずよく働きます。むしろ女の子の方が頑張っていたかもしれません。

 「土台作り」の様子1
Makoto 7

 「土台作り」の様子2
Makoto 8

「組立」では部品をつなぎブランコの形にしたものを立ちあげ、柱がねじれていないか、柱がズレていないか、全体に傾きはないか、をミリ単位で調整していきます。そして最後にペンキを塗り、チェーンを取り付けたらブランコの完成です。

 「組立」の様子1
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 「組立」の様子2
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  完成!
Makoto 11


トンブンとの出会い
ブランコを作る過程で普通は道具の盗難防止や子どもの安全のため、子どもたちを近づけることはないのですが、「土台作り」で穴を掘る時だけは子供たちと一緒に作業をすることができます。僕はこの作業を通してトンブンという男の子と仲良くなくなりました。どっちが先に穴を掘れるか競争したり、土を一緒に運んだりしました。ちなみに、穴掘りは体格に恵まれた20代の日本の大学生よりも、シャベルの使い方に慣れている10歳のカンボジアの男の子の方が上手でした。

ところで、カンボジアの学校は二部制といって、同じ授業を午前と午後で2回行い、子供たちはそのどちらかを受ける仕組みで運営されています。これは地域における学校の数が足りず、午前と午後にクラスを分けないと教室に子供たちが入りきらないからです。しかし、トンブンは一日中僕たちと一緒にブランコづくりを手伝ってくれました。

実はトンブンは学校に通っていませんでした。小学校といっても無料ではないので、すべての子どもたちが通える訳ではないのです。特に、その小学校はその地方の中でも貧しい地域だったので、他に何人も学校に通っていない子がいました。

仲良くなったトンブンが学校に通っていないことを知り、僕は
「自分がしていることはこの子のためにはならないのか」
と、やりきれない気持ちになりました。

しかし、唯一の救いは授業を受けに学校に来る子でなくとも、学校の敷地で遊ぶことはできることです。JHPが学校にブランコを作るのは、ブランコで遊ぶために子どもたちが学校に来るようになるからです。ブランコがあればそれで遊ぶために学校に通っていない子も学校に来るようになり、授業は受けられなくとも家や地域社会とは違う世界に触れることができます。

もちろん、もっと家庭が大変な子は家の手伝いを一日中しなければならないため、遊びに来ることさえできません。しかし、トンブンのような学校に通っていない子に、家や地域社会とは別の「考える足場」を与えることがブランコを作ることによってできる、そう考えるようになりました。

<Part4に続く・・・>
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2012.07.11 Wed l 卒業生(英語コース出身)の活躍 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

No title
実は自分も一からログハウスを造るのを手伝ったことがありますが、とても大変だったことを誠先輩の記事を読んで思い出しました。
ちなみにそのログハウスは、撤去されてなければ今でも佐野市こどもの国に残っているはずです。
2012.07.15 Sun l nakamura. URL l 編集
No title
>大ちゃん

土木作業って楽しいよね^^今では工事現場を眺めるのが好きです。
子どもの国に行く機会があったらログハウス探してみるね。
2012.07.16 Mon l 國分誠. URL l 編集

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