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広告ライターの、工藤先輩からメッセージが届きました!

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青樹会の皆さまへ

こんにちは。私は、青樹会の卒業生、工藤由夏と申します。
現在は、東京の広告制作会社でライターとして働いています。

私の会社では、グラフィック広告(新聞・雑誌・ポスター)や販促ツール(カタログ・POP)などをつくっています。社内のアートディレクター、デザイナー、ライターでチームとなり、ひとつの広告を仕上げていきます。
私は、主に新聞広告のライティングを担当しています。新聞にはさまざまな広告が載っていますが、記事のような体裁の「記事広告」をつくる仕事が多いです。

新聞広告の場合、広告主は、企業や学校、公官庁、自治体などさまざま。美術館や遊園地がお客さんの時もあります。取り扱う商品やテーマは毎回違うので、どの仕事もまずは情報収集からスタート。その後、取材を行い記事にします。ライターには「取材力」も大切です。現場でどれだけよい材料を集められるか。特にインタビューは、限られた時間でどれだけ面白い話を聞き出せるか、真剣勝負です。

いろんな分野の方にお会いできるのも、この仕事の魅力のひとつ。仕事を通じて、さまざまな世界を知ることができます。いつも感じることは、「どの世界にも情熱と信念をもって仕事をしている人たちがいる」。だから私も「その人たちの想いが記事に反映されているか」を一番大切に書くようにしています。

文章は、誰でも書くことができるもの。それを仕事にしているからには、準備、取材、ライティングとどの過程も力を尽くしたうえで、プロとしての「表現」になっているか、そこが最も苦労するところです。広告の商品が売れた、読者の反響があったなどの反応を聞いて初めて「ぎりぎりクリアできたかな…」とひやひやの毎日。日々挑戦、やりがいはありますが、いつも危ない橋を渡っているようなスリリングな仕事でもあります。

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<映画「蜩ノ記」特集紙面>
女優の原田美枝子さんにインタビューしました。

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<小笠原の野生生物保全に関する講演会載録>
講演会の内容を要約する仕事もします。


青樹会との出会いは、高校時代。当時は、美大を目指してアートクラスに通っていました。青樹会で学んだことは、「何かをつくることは、自分の力を出し切ること」。デッサンもデザインも、「やるだけやった」時にだけ、五島先生に評価をいただけたことを思い出します。また、この時期にさまざまなアートに触れたことも、自分なりの「見ること(モノの見方)」の基盤をつくることができたと思っています。

大学は、多摩美術大学映像科へ進学。写真や映像を学びました。写真専攻の私がライターの仕事をすることになるなんて…。大学卒業後は写真ギャラリーで働きますが、8年後に閉館。その時に、知り合いの広告制作会社の方に声をかけていただき、新しい世界に飛び込むことに。入社後、文章と写真の仕事を少しずつやらせてもらえるようになりました。

現在は、ライターの仕事がメインとなっています。ライターを目指していたわけではなかったのですが、仕事をこなしているうちに、自然とそういう形になりました。今でも自分が向いているとは思えませんが、ひとつひとつの仕事に向き合ううちに面白さを発見し、じわじわと心身に染み込んできた感じがあります。思いもよらない人生です。

こんな私ですが、青樹会の皆さんに伝えられることがあるとすれば、まずは「目の前のやるべきことをやり切ろう」「持てる力を出し惜しみしない」ことでしょうか。大きな夢がなくても、目の前のやるべきことを一生懸命やっていれば、道は拓けると思います。そこは信じてもよい気がします。

青樹会では、豊かな教育を受けることができたと本当に感謝しています。ブログを拝見すると、みんなで料理したり、雷を見にいったり(笑)。ああ、五島先生、変わってないと思います…。まずは授業を存分に楽しむことが、将来、何か大切なものに出会うための一歩になるかもしれません。


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<「養命酒」記事広告>
漢方薬について女医さんに取材しました。

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<「江戸東京博物館」記事広告>
絵画展をテーマとした館長さんの対談をまとめました。

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<「東京の百歳」特集>
東京に住む百歳以上の方にインタビュー。皆さん「生きる力」にあふれていました。
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2015.07.02 Thu l 卒業生(アートコース出身)の活躍 l コメント (0) トラックバック (0) l top