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わたしは幸運にもブラインドサッカーのボランティアで視覚障害者と交流の機会を持ち、留学先のイングランドで将来の研究の財産とも言える様な、多くの貴重な経験をすることができました。

そして最後に、彼らとの交流を通して心に残ったことの中で最後にお伝えしたいことは、大きな目標を持つのは何かを達成するための原動力で、その目標を立てたなら自分の“いま”の現実と向き合い、どうしたらそれを叶えられるのかを考え実行していくということです。

写真6
(選手たちのロッカールーム)

先日の片山先輩の素晴らしいライブの際に、五島先生がこのようなことをおっしゃっていました。

「“夢を簡単にあきらめない”というけれど、それはすごく大変で、長く泥臭い道のりで、その過程で時には誰かに頭を下げお願いしたり、費用を自分で賄わなければならなかったり、上手くいかないことがあったり、色んな“現実”に直面しなければいけない。その現実を乗り越え夢をあきらめずにがんばってきたのが、今日このステージに立っている片山先輩です」と。


わたしが実際に交流してきた、イングランドブラインドサッカー代表においても、誰一人すべてを保証されている人はいませんでした。選手は学生か社会人として、普段は学校に通うか働いています。ある学生の中にはこれから大学進学を目指し勉強しつつも、その中でブラインドサッカーを続けイングランド代表としてがんばっていきたいと、インタビューで語ってくれました。また、ある選手は視覚障害者のサッカー代表でも、健常者のイングランド代表と同じユニフォームを着て、エンブレム(スリーライオンズ)のマークを胸につけてプレーできることを誇りに思います、と答えてくれました。


わたしのイギリスでの様々な活動の中で、ダラム大学で行っていた精神障害者のサッカーのボランティアが評価され、大学からの奨学金でFAのフットボールの資格に挑戦してみたらどうかという話をもらえましたが、FAのフットボールのコーチの資格なんて、指導したこともない自分にはどうせ無理だろうと自分自身が一番思っていました。

写真7
(ダラム大学のスポーツ施設のボランティア掲示板前
 ボランティアの活動が写真と共に紹介されていました 
 これがきっかけでコーチングライセンスへの道がひらかれました)

しかし、コーチの資格に挑戦し取得することができたのも、目標を達成するために“現実”と必死に向き合い、120%の準備をして(青樹会のモットーですね!)試験に望むことができたからではないかと思います。(自分の場合は、参加者全員のイギリス人に圧倒的に語学力で劣る、日本での競技歴・指導歴なしという悲惨なものでした…)

実際に講習に挑戦すると決めてからは、ひたすら資料を集め講習会の勉強をしていました。講習の3日間は、毎日夜中まで講習内容の勉強をして、最終試験に実際に自分がコーチとなって指導するための指導内容をメモ書きし、念仏のように夜が明けるまで唱えて練習していました。(今振り返ると笑って思い出せますが、試験終了後歩いて寮まで帰る道のりで意識朦朧で足がふらふらしていたのを覚えています。)

そして手にしたコーチングライセンス(資格免許)です。
写真9
(The FA公認のコーチング資格免許)


この記事のほとんどが障害者スポーツのボランティアに関わる内容になってしまいましたが、これを読んでいただいた後に少しでも障害者スポーツに関心を持つきっかけとなり、また青樹会で目標にがんばっている生徒たちに何かを伝えることができたらと思います。


いよいよロンドンパラリンピックが開催されます。
私自身もパラリンピックを観戦した後に、FA公認の「障害者フットボール」と「ブラインドフットボール」の2つのライセンスに挑戦してきます。自分自身もいつかブラインドサッカーの指導者になり、達成したい目標があります。

夢を叶えるためにしっかり現実を見据えたら、次は今できる最大限のことに一つ一つ挑戦し乗り越えていきたいです。

青樹会の皆さんにエールを送っています!!

帰国後またご報告ができるのを、楽しみにおります。
2012.08.31 Fri l 三枝巧先輩 イギリス留学2012 l コメント (1) トラックバック (0) l top
<三枝巧先輩執筆の記事です>

今年はロンドンオリンピックが開催され、4年に一度の祭典を皆さんもテレビで見たと思います。突然ですが 

ロンドンオリンピック 293
   パラリンピック 135

この数字が何を意味するか分かるでしょうか。

この数字は、今年のロンドンパラリンピックに参加する日本人選手の数です。オリンピックという華やかな大会の裏で、8月29日から9月9日にかけてロンドンパラリンピックが開催されます。パラリンピックにこれだけの数の日本選手が参加されることをご存じだったでしょうか。

さて今回のご報告では、パラリンピックに関連させて、イングランドで携わってきたたくさんの障害者スポーツのボランティアの中でも、視覚障害者フットボールについてご紹介したいと思います。(初めに、この文章の中で度々障害者という表現を用いますが、これは決して偏見や差別、劣っているということを意味しているのではなく、障害をお持ちの方という意味であることをご理解下さい。)

イングランドの国民的スポーツと言えば・・・まさに、フットボール!!ですね。
このような何ともシンプルな発想で、私は留学先のダラム大学でカレッジのフットボールクラブに所属していました。日本では今までサッカークラブにも所属したことなかったのにすっかりのめり込んでしまい、これが良い意味で様々な障害者フットボールのボランティアをイギリスで行っていくきっかけとなりました。

視覚障害者フットボール(通称、日本ではブラインドサッカー)と聞いてすぐにイメージするのは難しいかと思います。私自身も大学1年生のとき初めてそのスポーツを目にするまでは、視覚障害者がアイマスクをしてやる、音が鳴るボールを使用する程度の知識しかありませんでした。

ブラインドサッカーについて簡単に説明しますと、主に2つの種類に分類され、アイマスクと音の鳴るボールを使用する全盲の方のBIクラスと、フットサルとほぼ同じルールで行われる弱視の方のB2・B3クラスがあります。

ブラインドサッカーのボランティアではニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United F.C.)からのコーチと一緒にブラインドサッカーのコーチをして、全盲・弱視の小学生と楽しく汗を流したり、イングランドのB2、B3の18歳以下の代表チームの合宿に参加して練習・試合の補助をしたりしていました。

写真1
(イングランドU18 B2B3代表合宿にて)

写真2
(イングランドU18のチームと)


イングランド代表の練習では、慣れないせいか始めのうちは戸惑ってしまっていましたが、慣れてくるうちに積極的にコーチや選手に関わっていこうという気持ちで参加していけるようになりました。

後に記録として残せるように、コーチや選手にインタビューをしようと思いつきました。ブラインドサッカーを教える時にいったいどのような工夫・配慮が必要なのか、選手はどんな風にボールが見えてプレーしているのか、プレーをする時にどんな困難を感じるのかなどその場で感じたことを必死に英語でノートに書き込んでコーチや選手にインタビューしたのを覚えています。

そして、インタビューを通してある選手からこのような話を聞くことができました。
「遠くではボールがブレ6つに見えて、数メートル手前に来てやっとそれが一つになって見えるようになる。」 またほかの選手からは、「速いボールや見えにくい角度からだと数メートル前からいきなりボールが現れたりする」といったことを聞くことができました。
実際に弱視といっても人により見え方は十人十色で、この事を選手から直接聞いたときはすごく衝撃的でした。

ただ、専門的なブラインドサッカーの指導ができれば良いわけでなく、一人一人の選手が持つ「個性」を指導者が理解して、それをどうしたら個人・チームとして最大限に力を発揮させていくことができるかという大切さを知りました。これはまさに青樹会で生徒一人一人が最も輝く方向にその能力を発揮できるよう、先生方に教えていただいているように、障害者スポーツにおいても重要なことなのだなと強く実感しました。

また、コーチからは選手が困難を感じることがないようにこのような点に配慮していることを聞くことができました。
一つ目は、なるべく明るい色のついた作戦板やボールを使用していることです。(屋外などの明るい場所では、逆に暗いボールの方が見えやすいという選手もいます。)
二つ目は、練習や戦術の説明をするときに、なるべく大きなスクリーンを使用することです。これも選手の視覚を考慮して使用しています。


写真3
(練習用のカラフルなボール)

写真4
(練習・戦術説明用の大きなスクリーン)

それから、実際に視覚障害者のイングランド対アイルランド代表の試合や、イングランドU18対シニアーチームの代表の試合を間近で観戦して、鳥肌が立つほど感動をしたのを覚えています。この試合の結果はイングランド15-アイルランド0という内容でしたが(昨年の世界大会で日本代表チームはイングランド相手に0―20という結果でした。)試合後にスタンドからは大きな拍手が両チームに送られていました。

写真5
(イングランド代表チームVSアイルランド代表チーム)

そしてここで強調してお伝えしたいことは、その試合結果ではありません。その時に自分が心を動かされたのは、障害者でもがんばって必死に障害を乗り越えてプレーしているということでもなく、大差で勝利をしたこととも違っていたと思います。心を動かされたのは、彼らが純粋にブラインドサッカーを楽しみ、体を動かせる喜びを感じ、持てる力で限界に挑んでいる選手・アスリートとしての姿でした。

しかし残念ながら、パラリンピックなどの障害者スポーツの報道の一部では、アスリートとして選手が取り上げられるよりも、障害者として障害を乗り越えてがんばっていることに焦点が置かれ感動ストーリー的になってしまうのが少なくないのが現状です。

この日、電車で記した手帳に、
「花は人を感動させようと花びらを咲かせるのではなく、光のある方に真っ直ぐに茎を伸ばしその花びらを咲かせようとする。それと同じように、障害者スポーツをする人も私たちを感動させようとそれだけのためにプレーをしているのではなく、自分の持てる能力を精一杯使って全力で挑戦し、スポーツできる喜びを感じている。」とありました。
イングランド代表のトップレベルのプレーを見て感銘を受けたのはそういうことであったのかなと感じました。

(Part2へ続く・・・)
2012.08.29 Wed l 三枝巧先輩 イギリス留学2012 l コメント (0) トラックバック (0) l top
金沢大学医学部大学院でプラセンタの研究をしている博士課程の吉川智香子先輩(足女出身)。先輩はダンスもすごいんですよ~。踊る薬剤師さんです♪
吉川先輩の過去の記事はこちら 
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先輩は、青樹会には高校三年生から通い始めました。
「高校時代英語が大の苦手で、しかも高校3年の夏までダンスしかしてなかったので崖っぷちの大学受験でした。薬学部に合格できたのは、五島先生と出会えたからだと思います。」と吉川先輩。


今回忙しい中、高校生からの質問
「高校時代の化学って、薬学部系に行ったら必須ですよね?
 どうしたら化学ができるようになりますか?」に答えてくれました。

智香先輩
「化学に対して常に「なぜ?」と思うことが大切です。
なぜ空は青いのだろう、なぜ水は形を変えることができるのだろう。なぜ?なぜ?
これが私の原動力です。
なぜ植物はCO2をO2にできるの?
なぜ銅や亜鉛で電気を起こせるの?
このように疑問をもてば、そのままにしておくと気分が悪いので、解決したくなります。
そして、難しい疑問であればある程、解決したときの喜びはこの上ないものです。

高校の化学は深いところまで追求しないので、そのなぜ?が解決されないこともたくさんあります。
でもまず疑問を持つことが大切です。他の教科でも同じかもしれませんね。
暗記することも時には必要かもしれません。
でも、まず自分が抱いた疑問を一つ一つ解決する努力をしていってください。


ちなみに、具体的な勉強法は、
・化学式を書きまくる。(もちろんその化学式の意味を考えながら。疑問を解決しながら)
・教科書や参考書をひたすら読む。(わからないところは何度でも)
・どうしてもわからないところは化学の先生にしつこく質問する(たとえ試験にでない高校化学以外のとこでも)
・何度も問題を解く。(なぜ?が解決されるまで。)


私は要領よく勉強するタイプではないので、ひたすらコツコツやっていた気がします。
そして薬剤師国家試験の時も同じように勉強していました。判らないところは授業の終わりや放課後、一人学校に残り、教授室の前で待ち伏せして、教授に質問攻撃。迷惑かと思いきや、以外にも先生方は快く答えてくれました。大学の大きな黒板が真っ白になるくらい教授と議論をし続けることも多々ありました。」


*****

青樹会の高校生の皆さんへ

「片目の猿」というお話を知っていますか?
「ある一匹の猿は両目の猿でした。
ですが、まわりの猿たちはみんな片目の猿でした。
その猿たちは両目の猿を罵倒し、否定し、仲間外れにしました。
両目の猿は、最後に、自分の目をつぶして片目の猿になりました。」
皆さんがこの猿ならどうしますか?

青樹会に通う前の私は、確実に片目の猿になっていたと思います。
でも今は、自分にほんの少しでも自信を持つことで、周りの環境も変えることができると感じていて、両目の猿のまま生きていけると信じています。
青樹会の先輩方も、それぞれの道で、両目の猿のまま前へ進んでいます。
高校生の皆さんにも、この先どんな困難なできごとがあったとしても、両目の猿でいてほしいと願っています。
青樹会の皆さんなら、きっとできます。
自尊心を持って、前を向いて歩いていってください。


*化学のこと、薬剤師のこと、それ以外でも何か質問があったらご連絡ください。
できる限りお答えします。

皆さんの未来が自分らしく輝きますように。


吉川智香子


*****


智香先輩は「金沢に青樹会があればいいのに」というくらいの青樹会っ子(と未来の博士に言っていいものか・・・。)
智香先輩にとって、青樹会は
「一人の責任ある大人として、認めてくれる場所。
 自尊心が養われる感覚です。
 それに五島先生と会話するうちに心が浄化されるというか・・・」

先生の言葉が、遠く金沢にいる智香先輩にも元気をくれるのだそうです。

「キラキラしている人には、キラキラした人がついてくるのよ。」

「自分の力ではどうあがいても解決できないこともある。だからね、自分で物事を変えられるっていうのは、幸せなことなのよ。」

「Cool head &Warm Heart」

「心の弱い人間は、自分を守るためにすぐに人を裏切ったり、傷つけたりするもんなのよ。
 だから智香ちゃんはそういう弱い人間を許せる人間になりなさい。」


*****

先輩また帰って来てくださいね。
心のこもった温かいメッセージ、ありがとうございました!
2012.08.24 Fri l 卒業生(英語コース出身)の活躍 l コメント (0) トラックバック (0) l top
皆さん、こんにちは。
先日イギリスから帰国いたしました、三枝 巧です。

私はイングランドのDurham University(ダラム大学)という所にロータリークラブの親善奨学生として、一年間留学をしていました。留学期間中に大学の内外問わず様々な障害者スポーツのボランティアに参加してきました。これらの活動を含めてイングランドの留学の様子を、何回かに分けて今後報告していきたいと思います。

ロータリーの親善使節としての留学を終え帰国しましたが、今度のロンドンパラリンピックを観戦しに再度イギリスに渡ります。8月末から2週間ほど行ってきます。

また世界最高の祭典の後に、イングランド・フットボール協会(The FA)公認の障害者フットボールのコーチの資格に挑戦してくるつもりでいます!!
(実は留学期間中に、The FAのコーチの資格を取得してきました。)

新たな挑戦にわくわくしつつも、青樹会の教えを胸に120%の準備をして全力でがんばってきたいと思います。

これから皆さんに留学の経験をご紹介できるのを楽しみにしています。
まずは帰国のご報告と、これからの活動のお知らせの挨拶とさせていただきます。

三枝 巧

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*****

巧先輩はスポーツ万能の先輩で、
イギリス・ダラム大学では、
カレッジのサッカーチームに所属し、
様々な活動のためにイギリス中を飛び回り、
最後にはFA公認のサッカーコーチ資格を取得!
これは、本当に素晴らしいことで、
日本人としては大変珍しいことです。
英語で、イギリス人と同等の資格を取得してきたのですから。

「青樹会からのお知らせ」の巧先輩の報告を
皆さん楽しみにしていてくださいね。

巧先輩、お帰りなさい!
そしてまた、いってらっしゃい!
2012.07.26 Thu l 三枝巧先輩 イギリス留学2012 l コメント (2) トラックバック (0) l top
そして今
五島先生から「あなたは理系じゃない」と言われたと言いましたが、
この言葉には続きがあります。

「理系というのは0.001という数字を詰めるために研究室に籠らなければならない。
でも誠は、それよりも外に出て人と関わっている方が好きでしょう?」


思えば、大学生になってからはずっと、五島先生の言う通り「外に出て人と関わって」いました。今は卒論や院試のため本ばかり読んでいますが、一人でいるのはどうも苦手で図書館や喫茶店にいることが多いです。五島先生を始め青樹会の先生方は生徒一人一人のことを本当によく見てくれていると、思います。

このカンボジアでの活動を通して、自分は「顔」の見えない大多数のひとへの支援よりも、目の前の人と顔を合わせて何かをする方が向いていることに気付きました。もちろん、前者を否定している訳ではなく、ただどちらをライフワークにしたいかと問われたら、僕は後者を選ぶというだけです。

そして、僕はいま小学校の教師を目指しています(小学校教員の免許が取れる学科ではないので面倒なことも多いですが、回り道をしてよかったと思っています)。教師になって、青樹会の先生方がそうしてくれたように、目の前の子どもを見つめ、その子のために何ができるかを考え続けたいと思っています。


だらだらと長くなってしましました。もし、JHPに興味をもった方がいましたら、JHP ホームページをご覧ください。団体の詳細やボランティア派遣の活動報告が載っています。

僕が分かることでしたらお答えしますので、コメント欄でご質問ください。


読んでいただいてありがとうございました。
オークン!(合掌)

Makoto 12


國分誠
2012.07.12 Thu l 卒業生(英語コース出身)の活躍 l コメント (22) トラックバック (0) l top