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とっても嬉しいニュースです!

筑波大学大学院でスポーツ科学を研究する三枝巧先輩(佐野高校卒)。

25歳という若さで、
ブラインドサッカーチームのAVANZAREつくばの監督を務め、
日本選手権で見事、日本一 になりました!

全試合、無失点の素晴らしい結果だったそうです!


色々なサイトで優勝が記事になりましたので、読んでみてください。
ヤフーニュース
サッカーキング
MA SPORTS(障害者スポーツ専門サイト)
Kanpara News
→ 巧先輩のことを紹介しています。宙に舞う巧監督。
アクサ・ブレイブカップ ホームページ
→ 動画を見ることもできます。

院での研究と監督の他にも、障害者スポーツの現場で様々に活動を続けています。
筑波で忙しい毎日を送る先輩、これからも輝き続けてください!
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2013.07.13 Sat l 三枝巧先輩 イギリス留学2012 l コメント (4) トラックバック (0) l top
昨日に引き続き 三枝巧先輩による記事です。

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今回の渡英したもう一つの目的は、障害者サッカーとブラインドサッカーのコーチングライセンスの講習を受けることでした。(障害者サッカーは、切断・ブラインド(視覚)・デフ(聴覚)・学習障害・脳性まひ、車いすのサッカーなど、幅広い障害を対象としており、ブラインドサッカーのコーチは、より専門的なブラインドサッカーのみに焦点を当てています。)

イギリス留学中に幸運にもThe FA Level1 Football Coachingの資格を取得する機会に恵まれました。この度挑戦した資格は、Level1の資格を持っていないと受講できないものだったので、待ちに待った念願のものでした。結果は、晴れて2つのコーチングライセンスを取得することができました。


障害者サッカーコーチングライセンス
コーチングライセンスの賞状

コーチングのテキストブック
講習で使用したテキストブック


無事にライセンスを取得できたことは大変うれしく思いますが、私にとってはそれ以上に、講習期間中に受けた内容がこれからの研究と指導経験の財産となりました。講習を通して学んだことの一つは、講習を担うコーチの指導方法でした。コーチの指導・講習の方法は決して「一方向の指導・試験」ではなく、受講者に積極的に「自ら体験し、考えて、積極的にお互いの意見を出し合う」ことを促していることでした。講習では、以下の写真のように参加者自身が体験しました。その上でどのように指導を行ったら良いのか・どうしたらもっと良くなるのか、参加者とコーチで話し合いました。


008.jpg
受講者がブラインドサッカーを自ら体験している場面



この講習会やコーチの指導方針をより端的に述べるならば、「初めから決められた指導法」でこれと押し付けるような講習の仕方ではなく、コーチに「考える、創造する力」を促すような意図あったように感じます。さらに、講習の雰囲気は参加者とコーチのお互いがイーブンの関係で積極的に意見を出し合い、コミュニケーションをとれる場であると感じました。実際、The FAのコーチングのテキストには「良いコーチとは選手に、教える、示す、問いかける、(選手の声に)耳を傾けられる」ことと書かれています。そのような始動のスタンスは、選手をコーチする時にもコーチから選手に一方的のベクトルですぐに答えを教え、選手もコーチの言われるままというものではなく、選手の「自主性と考える力」を引き出すことにも繋がっているのではないかと実感しました。


また、UEFAやLAギャラクシーで仕事をした経験を持つ(今回と以前の記事の写真に載っている)U18ブラインドサッカー(B2/3)のコーチは次のようなことを言っていました。

「創造性のない指導者から、創造性に溢れた選手は育たない。」

「コーチは誰よりも情熱的で、それでいて変化に対応できる柔軟性と、努力を怠らない継続性を持っていなければならない。」

「フットボールのコーチに限らず、何かの専門家、一流になろうとしたら最低10年はかかるでしょう。」ということを講習の最後にアドバイスしていたのも、とても印象的でした。

私自身は現在、障害者スポーツの勉強を続ける傍ら、筑波技術大学で視覚の大学生を対象にブラインドサッカーの指導に携わっています。先日、ブラインドサッカーの関東リーグと呼ばれる大会では、B1のブラインドサッカー、B2/3のフットサルともに関東一に輝くことができました。


胴上げ写真
優勝後の胴上げ ブラインドサッカー関東リーグにて。


来年の3月には、パラリンピックの3大会連覇中のパラリンピックブラジル代表が大会に招待され、関東で優勝した自分の所属するチームが試合をします。(夏にパラリンピックのブラインドサッカーの試合会場でみた、あのブラジル代表と自分の所属するチームがこんなにも早く対戦できることを、夢のように感じています。) 


コーチとしてまだまだ未熟で試行錯誤の毎日ですが、それでも情熱をもって楽しくブラインドサッカーの指導を行っています。

青樹会では、いよいよ受験シーズンですね。皆さんがベストを尽くせるように、卒業生の一人としてつくばからエールを送っています。

今回、イギリスの活動報告の場を設けてくださったことに感謝するとともに、今夏のイギリスの活動での報告とさせていただきます。

三枝 巧
2012.12.31 Mon l 三枝巧先輩 イギリス留学2012 l コメント (3) トラックバック (0) l top
三枝巧先輩(佐高出身・筑波大学4年生・障害者スポーツ専攻)のパラリンピック紀行が届きました。巧先輩は来年大学院に進学し、障害者スポーツの研究を続けることが決まっています。


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皆さん、こんにちは。三枝巧です。

前回から随分と期間が空いてしまいましたが、今夏にイギリスへいった時の報告をさせていただきたいと思います。8月末から約3週間イギリスに行ってまいりました。

今回イギリスで行ってきたことは、パラリンピック発祥の地であるイギリスでパラリンピックを観戦すること、次に障害者サッカーとブラインドサッカーのコーチの資格に挑戦することでした。


先ず、パラリンピック観戦に関して…

パラリンピック期間中は、ほぼ毎日会場に足を運び様々な競技種目を観戦してきました。陸上、ボッチャ、車いすバスケット・ラグビー、ブラインドサッカー、脳性まひサッカー、ゴールボール、シッティングバレーボール、車いすテニスなど、普段なかなか目にすることができないスポーツもトップレベルのプレーを観戦することができ、とても新鮮で臨場感溢れるものでした。(かの有名なイギリスの天気には珍しく、全く雨が降らず、逆に日焼けをしてしまうほど天候に恵まれました。)


ブラインドサッカー
ブラインドサッカー

シッティングバレーボール
シッティングバレーボール


今回のロンドンパラリンピックは、過去最高のパラリンピックと称賛されるほど素晴らしい大会でした。観客として実際に見ていて感じたことは、選手・観客・ボランティアの大会に関わるあらゆる人が一体となって、この大会を盛り上げ楽しんでいることでした。ある日本選手の中には帰国後の講演会で「数大会パラリンピックに参加してきた。けれども、あのような雰囲気の中で1分1秒でも長くプレーしたいと、こんなにも思えたことは今までなかった。」と振り返るほど、素晴らしい雰囲気の大会でした。

実際に5万人以上いる満員のオリンピックスタジアムで溢れんばかりの歓声の中、選手の渾身プレーをみた時は鳥肌が立ちました。そして、二度とないであろうと感じるあの瞬間にいられる喜びを、観客としてあの場にいた自分自身も感じました。


陸上 オリンピックスタジアム
陸上 オリンピックスタジアムにて


また、この大会の素晴らしさを感じたことが、もう一つありました。それは、オリンピックとパラリンピックのパレードが一緒に行われたことです。これは、ロンドン市内のトラファルガースクエアでのパレードの一部の写真です。


オリンピック パラリンピック パレード
オリンピック・パラリンピックパレード


パラリンピック ボランティア
パラリンピックボランティア


このパレードでは、何と100万人の観衆が集まったそうです。日本では、単独でオリンピックのパレードが銀座で華やかに行われていましたが、そこでの観衆は約50万人だったようです。人数による単純な比較はできませんが、このことが日本における障害者スポーツにおける問題の一つ(オリンピック委員会は文科省、パラリンピック委員会は厚生労働省管轄という縦割りの分業体制、報奨金の違いなど)を象徴しているように感じました。逆に、ロンドンではオリンピック・パラリンピックのパレードともに行われたことからも、今回のイギリスチームの活躍と大会の成功の要因が現れているようにも感じました。

また、パラリンピック後に、パラリンピック発祥の地であるストークマンデビルのスポーツ施設に見学に行ってきました。

パラリンピックトーチと
パラリンピックトーチを手に

ストークマンデビル スタジアム
ストークマンデビル スタジアム


明日は、障害者サッカーとブラインドサッカーのコーチの資格に関してお伝えします。
2012.12.30 Sun l 三枝巧先輩 イギリス留学2012 l コメント (0) トラックバック (0) l top
わたしは幸運にもブラインドサッカーのボランティアで視覚障害者と交流の機会を持ち、留学先のイングランドで将来の研究の財産とも言える様な、多くの貴重な経験をすることができました。

そして最後に、彼らとの交流を通して心に残ったことの中で最後にお伝えしたいことは、大きな目標を持つのは何かを達成するための原動力で、その目標を立てたなら自分の“いま”の現実と向き合い、どうしたらそれを叶えられるのかを考え実行していくということです。

写真6
(選手たちのロッカールーム)

先日の片山先輩の素晴らしいライブの際に、五島先生がこのようなことをおっしゃっていました。

「“夢を簡単にあきらめない”というけれど、それはすごく大変で、長く泥臭い道のりで、その過程で時には誰かに頭を下げお願いしたり、費用を自分で賄わなければならなかったり、上手くいかないことがあったり、色んな“現実”に直面しなければいけない。その現実を乗り越え夢をあきらめずにがんばってきたのが、今日このステージに立っている片山先輩です」と。


わたしが実際に交流してきた、イングランドブラインドサッカー代表においても、誰一人すべてを保証されている人はいませんでした。選手は学生か社会人として、普段は学校に通うか働いています。ある学生の中にはこれから大学進学を目指し勉強しつつも、その中でブラインドサッカーを続けイングランド代表としてがんばっていきたいと、インタビューで語ってくれました。また、ある選手は視覚障害者のサッカー代表でも、健常者のイングランド代表と同じユニフォームを着て、エンブレム(スリーライオンズ)のマークを胸につけてプレーできることを誇りに思います、と答えてくれました。


わたしのイギリスでの様々な活動の中で、ダラム大学で行っていた精神障害者のサッカーのボランティアが評価され、大学からの奨学金でFAのフットボールの資格に挑戦してみたらどうかという話をもらえましたが、FAのフットボールのコーチの資格なんて、指導したこともない自分にはどうせ無理だろうと自分自身が一番思っていました。

写真7
(ダラム大学のスポーツ施設のボランティア掲示板前
 ボランティアの活動が写真と共に紹介されていました 
 これがきっかけでコーチングライセンスへの道がひらかれました)

しかし、コーチの資格に挑戦し取得することができたのも、目標を達成するために“現実”と必死に向き合い、120%の準備をして(青樹会のモットーですね!)試験に望むことができたからではないかと思います。(自分の場合は、参加者全員のイギリス人に圧倒的に語学力で劣る、日本での競技歴・指導歴なしという悲惨なものでした…)

実際に講習に挑戦すると決めてからは、ひたすら資料を集め講習会の勉強をしていました。講習の3日間は、毎日夜中まで講習内容の勉強をして、最終試験に実際に自分がコーチとなって指導するための指導内容をメモ書きし、念仏のように夜が明けるまで唱えて練習していました。(今振り返ると笑って思い出せますが、試験終了後歩いて寮まで帰る道のりで意識朦朧で足がふらふらしていたのを覚えています。)

そして手にしたコーチングライセンス(資格免許)です。
写真9
(The FA公認のコーチング資格免許)


この記事のほとんどが障害者スポーツのボランティアに関わる内容になってしまいましたが、これを読んでいただいた後に少しでも障害者スポーツに関心を持つきっかけとなり、また青樹会で目標にがんばっている生徒たちに何かを伝えることができたらと思います。


いよいよロンドンパラリンピックが開催されます。
私自身もパラリンピックを観戦した後に、FA公認の「障害者フットボール」と「ブラインドフットボール」の2つのライセンスに挑戦してきます。自分自身もいつかブラインドサッカーの指導者になり、達成したい目標があります。

夢を叶えるためにしっかり現実を見据えたら、次は今できる最大限のことに一つ一つ挑戦し乗り越えていきたいです。

青樹会の皆さんにエールを送っています!!

帰国後またご報告ができるのを、楽しみにおります。
2012.08.31 Fri l 三枝巧先輩 イギリス留学2012 l コメント (1) トラックバック (0) l top
<三枝巧先輩執筆の記事です>

今年はロンドンオリンピックが開催され、4年に一度の祭典を皆さんもテレビで見たと思います。突然ですが 

ロンドンオリンピック 293
   パラリンピック 135

この数字が何を意味するか分かるでしょうか。

この数字は、今年のロンドンパラリンピックに参加する日本人選手の数です。オリンピックという華やかな大会の裏で、8月29日から9月9日にかけてロンドンパラリンピックが開催されます。パラリンピックにこれだけの数の日本選手が参加されることをご存じだったでしょうか。

さて今回のご報告では、パラリンピックに関連させて、イングランドで携わってきたたくさんの障害者スポーツのボランティアの中でも、視覚障害者フットボールについてご紹介したいと思います。(初めに、この文章の中で度々障害者という表現を用いますが、これは決して偏見や差別、劣っているということを意味しているのではなく、障害をお持ちの方という意味であることをご理解下さい。)

イングランドの国民的スポーツと言えば・・・まさに、フットボール!!ですね。
このような何ともシンプルな発想で、私は留学先のダラム大学でカレッジのフットボールクラブに所属していました。日本では今までサッカークラブにも所属したことなかったのにすっかりのめり込んでしまい、これが良い意味で様々な障害者フットボールのボランティアをイギリスで行っていくきっかけとなりました。

視覚障害者フットボール(通称、日本ではブラインドサッカー)と聞いてすぐにイメージするのは難しいかと思います。私自身も大学1年生のとき初めてそのスポーツを目にするまでは、視覚障害者がアイマスクをしてやる、音が鳴るボールを使用する程度の知識しかありませんでした。

ブラインドサッカーについて簡単に説明しますと、主に2つの種類に分類され、アイマスクと音の鳴るボールを使用する全盲の方のBIクラスと、フットサルとほぼ同じルールで行われる弱視の方のB2・B3クラスがあります。

ブラインドサッカーのボランティアではニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United F.C.)からのコーチと一緒にブラインドサッカーのコーチをして、全盲・弱視の小学生と楽しく汗を流したり、イングランドのB2、B3の18歳以下の代表チームの合宿に参加して練習・試合の補助をしたりしていました。

写真1
(イングランドU18 B2B3代表合宿にて)

写真2
(イングランドU18のチームと)


イングランド代表の練習では、慣れないせいか始めのうちは戸惑ってしまっていましたが、慣れてくるうちに積極的にコーチや選手に関わっていこうという気持ちで参加していけるようになりました。

後に記録として残せるように、コーチや選手にインタビューをしようと思いつきました。ブラインドサッカーを教える時にいったいどのような工夫・配慮が必要なのか、選手はどんな風にボールが見えてプレーしているのか、プレーをする時にどんな困難を感じるのかなどその場で感じたことを必死に英語でノートに書き込んでコーチや選手にインタビューしたのを覚えています。

そして、インタビューを通してある選手からこのような話を聞くことができました。
「遠くではボールがブレ6つに見えて、数メートル手前に来てやっとそれが一つになって見えるようになる。」 またほかの選手からは、「速いボールや見えにくい角度からだと数メートル前からいきなりボールが現れたりする」といったことを聞くことができました。
実際に弱視といっても人により見え方は十人十色で、この事を選手から直接聞いたときはすごく衝撃的でした。

ただ、専門的なブラインドサッカーの指導ができれば良いわけでなく、一人一人の選手が持つ「個性」を指導者が理解して、それをどうしたら個人・チームとして最大限に力を発揮させていくことができるかという大切さを知りました。これはまさに青樹会で生徒一人一人が最も輝く方向にその能力を発揮できるよう、先生方に教えていただいているように、障害者スポーツにおいても重要なことなのだなと強く実感しました。

また、コーチからは選手が困難を感じることがないようにこのような点に配慮していることを聞くことができました。
一つ目は、なるべく明るい色のついた作戦板やボールを使用していることです。(屋外などの明るい場所では、逆に暗いボールの方が見えやすいという選手もいます。)
二つ目は、練習や戦術の説明をするときに、なるべく大きなスクリーンを使用することです。これも選手の視覚を考慮して使用しています。


写真3
(練習用のカラフルなボール)

写真4
(練習・戦術説明用の大きなスクリーン)

それから、実際に視覚障害者のイングランド対アイルランド代表の試合や、イングランドU18対シニアーチームの代表の試合を間近で観戦して、鳥肌が立つほど感動をしたのを覚えています。この試合の結果はイングランド15-アイルランド0という内容でしたが(昨年の世界大会で日本代表チームはイングランド相手に0―20という結果でした。)試合後にスタンドからは大きな拍手が両チームに送られていました。

写真5
(イングランド代表チームVSアイルランド代表チーム)

そしてここで強調してお伝えしたいことは、その試合結果ではありません。その時に自分が心を動かされたのは、障害者でもがんばって必死に障害を乗り越えてプレーしているということでもなく、大差で勝利をしたこととも違っていたと思います。心を動かされたのは、彼らが純粋にブラインドサッカーを楽しみ、体を動かせる喜びを感じ、持てる力で限界に挑んでいる選手・アスリートとしての姿でした。

しかし残念ながら、パラリンピックなどの障害者スポーツの報道の一部では、アスリートとして選手が取り上げられるよりも、障害者として障害を乗り越えてがんばっていることに焦点が置かれ感動ストーリー的になってしまうのが少なくないのが現状です。

この日、電車で記した手帳に、
「花は人を感動させようと花びらを咲かせるのではなく、光のある方に真っ直ぐに茎を伸ばしその花びらを咲かせようとする。それと同じように、障害者スポーツをする人も私たちを感動させようとそれだけのためにプレーをしているのではなく、自分の持てる能力を精一杯使って全力で挑戦し、スポーツできる喜びを感じている。」とありました。
イングランド代表のトップレベルのプレーを見て感銘を受けたのはそういうことであったのかなと感じました。

(Part2へ続く・・・)
2012.08.29 Wed l 三枝巧先輩 イギリス留学2012 l コメント (0) トラックバック (0) l top